メルマガ４８号２０１９年８月

メルマガ４８号　　２０１９年８月

2019年8月22日
- メルマガ編集長

★★ SAM ☆☆☆ *************
三栄メンテナンスメルマガ
2019/8/20[ 第48号 ]
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◇コラム
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『菱田祭りの花火』
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夏祭りは花火がつきもの

でも菱田祭りの花火は独特なのです(*_*)

芝山町菱田地区は成田空港温泉空の湯のすぐ傍、そもそも菱田村という古村中の古村、そんな村の祭りが今年は第２６回って、いつから始まったの？

ここは飛行機の騒音直下、反対、賛成、移転、かつて村がバラバラになったと言われた空港問題の象徴的な地区でした。２５年前の１回目の菱田祭りはどんな感じだったのでしょう。関係者取材を行いました。

成田空港問題はシンポジウムを経て、円卓会議で終結という平和的解決の話し合いが実を結んだ平成６年、離れ離れになってしまったふるさとを取り戻そうと立ち上がった地元の有志と空港公団（現ＮＡＡ）有志がいたのです。

この年、近くの千代田公民館２階に開設された空港公団「地域相談センター」に集まって相談が行われたそうです。「当時集まったのは区長会のメンバーだった。」、「やる気のある仲間だったよ。」と後述有志の方が語ってくれて、当時初代センター長は「成田空港にとって画期的なイベント、若手もたくさん手伝いに参加させたんだ。」と言っていました。

当時の若手にお聞きすると「半ば強制、先輩に連れていかれた。」、「着ぐるみで動き回って暑さでフラフラになった。」、「いい経験だった、今も顔を出している。」、「今でも招待状をいただく、懐かしいので参加する。」とのこと。

「皆が集まって盆踊りができた。」「よくここまでやってくれた。」とおじいちゃん、おばあちゃんたちが涙を流して喜んでいたことが今でも覚えている、印象的な光景だったとセンター長が振り返っていましたが、盆踊り、子供神輿を目の当たりにして、ふるさとがやっと戻ってきたという感じだったんだろうと思います。想像を超えるご苦労があったはずです。

ということで令和元年８月１５日、２５年後のお祭りに行ってきました。

実行委員長から「今年は仲間の新盆。この祭りの立ち上げ時からがんばってくれた人だ。」とエールが送られ、町長は「お祭りは人の心を和らげる、人の顔を笑顔にする・・・。」と挨拶していました。

「最初からずっとやってるよ、皆に逢えるし、楽しいから」、はっぴ姿の粋なマダムとお話しができ、７６になるよと語ってくれました。

「小学校にやぐらを立てて盆踊りをやるのはその時からだった。当時の村は反対、賛成、無関心でバラバラだった。新盆の家を回って踊りをやる有名な菱田の盆踊りを復活させてみようと考えた。」と話してくれた有志の方は、「飛行機止めて打ち上げる花火だ。」、「すぐ傍で打ち上げるので寝っ転がって見るとすごい迫力なんだ。」と自慢げでした。　　　　　　　

さて、その花火です。２１時から始まるのですが、１５分間、なぜ遅くに始まるか、しかもたったの１５分。

先ずはこの地区が騒音直下の移転対象地区、Ｂ滑走路のほぼ延長線上にあること。航空法というのがあって空港周りの飛行ルートには制限表面（注）という規制ラインがあって、３Ｄですよ、これを超える高い建物などは建てられないことになっています。瞬間的でもこのラインをはるかに突破する花火はとんでもないのでしょう。

このため実行委員会が航空局に申請を出して、世界中の航空会社に伝えられ、２１時以降１５分間だけＢ滑走路は使わないことにするのだそうです。関係者のあたたかいご理解の賜物なのですね、だから空港のピーク時間を避けた２１時なのだろうなと想像もしました。たったの１５分は予算の関係？　いやいや、長い時間の滑走路閉鎖はいかがなものかと主催者側の配慮と推察。

ところで飛行機は風に向かって離着陸します。常にアゲインスト(^^♪

夏祭りですから南方向の風なわけで、菱田地区は空港南側に位置するので出発機が対象です。ですから出発機は隣のＡ滑走路からになるのです。

ちょっと待ってください！！　よく考えればこのＢ滑走路がオープンしたのが２００２年ですから、菱田祭り第１回は１９９３年とすれば１０年間くらいはお祭り上空には飛行機が飛んでいないはず、それなのに花火はなぜ２１時という遅い時間なのでしょう。

当時はまだ空港粉砕と叫ぶ過激派がいたわけで、滑走路延長線上にいつ黒煙が上がるか、いつ飛翔弾というロケットが空港に撃ち込まれるかという時代でした、空港上空に花火などは警備当局を含めピリピリの雰囲気だったのです。ですから空港のピーク時間を過ぎた短時間の実施と想像しましたが、そもそも送り盆の１５日、ご先祖様をお送りする花火とすればできるだけ遅くに、という関係者見解も有力。いずれが真実かは問いませんが、いまや恒例化した、飛行機を止める花火として、風情を感じて観花火をすることに＼(^o^)／

ではこの花火、我らが空の湯の展望露天風呂からはどのように見えるか。

実際に工事現場３階でとの思いも、まだ引渡し前なので潜入を断念、後方延長線上の当社千代田駐車場から撮影しました。

２１時ちょうど「ド～ン」一発目が上がり、尺玉、二尺玉が次々にさく裂、よく見えましたよ。そしてもし露天風呂から見ていたらと想像し、

“地下１０１３ｍから汲み上げたばかりの源泉に浸かり、のんびりしていると大音響とともに賑々しいスターマインが目前に”、　

迫力満点、これは特等席だろうと感じました。来年こそはと心に（笑）

実はこの日は満月でした。露天風呂正面上空にくっきり、右手にはＡ滑走路から大型機Ａ３８０、三方よし、最高で～す！！になるはずですが、あいにく雲が多くてこちらは満足に堪能できませんでした。

花火は写真、動画を撮って来ましたので見てください。うまく撮れていますよ。

♪真夏の夜の夢～花火は舞い上がり～スコールみたいに降りそそぐ♪

「花火の露天風呂、売りになるかな！！」、「今のうちに予約承り？　定員どうしよう！！」

“来年の今月今夜、大きな花火大会は数あれど、１年に一度、１５分だけの特別な時間、特別な花火をご期待ください”

もちろん源泉かけ流し付きで～す、先着順ですよ～＼(^o^)／

http://www.3am.co.jp/article/468757695.html