当世落花生見聞録 「ぼっち」知ってる?
- 2017年10月13日
これぞ旬!! 多古米新米と味噌ピーナッツ
(ひよっこ風では「らっかみそ⤴」)
少し暗いのでわかりずらいですね。いかがわしい場所ではありません。
それはおいしいものでした
芝山の道の駅で手に入れた落花生「新豆」
ご飯は多古米、先月メルマガ取材の場所、多古町染井の新米です。
落花生の取材は9月末から始めました。
下総台地の風物詩を求めて八街に、富里に、多古に出かけてみましたのでご報告です。
先ずは八街です
「落花生の郷 八街」(ダイジェスト版)YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=vfOj9XvTGvo
八街商工会議所 落花生部会が作成したVTR(9分もの)ですが、落花生の出来るまでがわかりやすく紹介されています。
特に花がしぼんだ後、茎(子房柄)が地中に入って実をつけるところがよくわかります。(真ん中4:00辺り)
更に株の種類の違いを見てくださいね。(株の形状で)伏性と立性のものがあり、その中間種のものが「千葉半立」と命名されています。
八街駅前のモニュメントです。 ~落花生と馬~
八街は佐倉7牧のうち、柳沢牧と小間子牧(おまごまき)の地、広々とした原野に野生の馬が走り回っていたのですね。
八街図書館に通った道すがら大きな落花生畑を探したのですが、街道沿いでは見つけられませんでした。
写真無し、残念
富里です
ニンジンの畑が目立ちました。
図書館で勉強した連作障害対策(※)を意識した撮影です。
ここはまだ「地干し」の段階
多古です
老ご夫婦が一生懸命掘り起こし、ひっくり返して「地干し」していました。
ゆったりペースです。
耕運機がこちらに戻ってくるまでお待ちしお聞きしてみました。
「これは千葉半立」と言い、「来年は大和芋を作る」とうなずいていました。
10月10日に訪れると、藁かぶった「ぼっち」に出会えました。
たった二人で頑張ったんだなあ、お見事です
ここは多古の老舗 創業明治十九年の落花生問屋さん
付近の畑でお聞きするとここの問屋さんに出荷しているとのことです。
「出荷が終わると40軒位の農家の方々が集まってご苦労さん会をやってくれる。」と言っていまして、問屋さんと農家の方々の永年の信頼関係をうかがい知り、おいしい落花生の源なんだろうとも感じる場面でした。
この時期は最盛期、畑回りで忙しい社長さんにはお会いできませんでしたが、当方の原稿をお預かり願うと早速書き込みをしてくれまして、「畑ごとの加工」と「氷温倉庫で温度管理」を強調されていました。
芝山です
当社のすぐ近くの「グリーンポート・アグリ」という研修農場です。
人里離れたところ、というか飛行機の騒音直下で移転になったあとの地域です。
タヌキ、ハクビシン対策で金網がまかれています。
確かに奥の方見ると何か出てきそうな場所ですね。
ここは芝山町菱田地区、NAAが取り組んでいる有機農業研修場です。
「エコ・エアポート構想」の理念を実践しているところで、空港建設で移転された方々の農地を利用して有機農法による野菜作りが行われています。農業を志す一般方々を募集する研修の場になっています。
http://www.naa.jp/jp/csr/agriculture/index.html
(成田国際空港株式会社HP)
※千葉半立とナカテユタカの見分け方
この二つは千葉落花生の双璧ですが、見た目の違いをお教えてもらいました。薄皮の内側の色に違いがあって、千葉半立は赤茶色(外側とほぼ同じ色)、ナカテユタカは白っぽい色しています。しかとご覧あれ!!
※連作障害って知ってますか。
毎年同じ畑で同じ作物を作ると実のつき方が悪くなってくることです。
土の中の病害虫の関係ですが、落花生が嫌う病害虫はサツマイモ畑には寄り付かない。逆にサツマイモが嫌う病害虫は落花生畑に寄り付かない。ですから落花生とサツマイモを交互に作るといいようです。
知ったかぶりして落花生畑で「来年は芋ですね」とお聞きしたら、「いや続けて落花生だ!! 芋作った人の畑と交換するんだ。」、「皆で代わる代わるやってるから何処が自分の畑だかわからなくなってきてる。」って笑っていました。
問題:この落花生の品種は?