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カーフューって何のこと?

「カーフューとは夜間飛行制限時間帯のこと」
成田空港は23時から翌06時まで滑走路を閉鎖しています。
深夜は騒音を出さないように40年前の開港以来ずっと続けています。
空港反対闘争の中で開港した成田空港の騒音対策の一つです。

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パネル討論「カーフューについて考えよう」

第3滑走路建設など空港機能強化策が進められていく中で、カーフューを短縮する提案に対して騒音下の住民の方から反対の声が出ていて、当局側も見直しの動きを示している昨今、「成田第3滑走路実現を目指す有志の会」(会長山崎和敏氏)が5月27日、芝山文化センターでたくさんの住民の方を招いた勉強会を開催し、カーフューをテーマにしたパネルディスカッションを行いました。

航空専門家 桜美林大学の橋本教授が「成田空港にはカーフュー短縮が求められている。アジアの競争に勝ち抜き、魅力ある空港にしていく必要がある。」と基調講演した後、3人のパネラーによる意見発表がなされました。

最初の発表は第3滑走路の騒音直下になる多古町の騒音下住民の方で、「騒音のため移転せざるを得ない地区の人達の心配を取り除いてほしい。」と住民の不安を訴えられました。

続いて当社萩原社長の発表、
騒音下住民であり、空港関連企業の経営者の立場としてパネラーにと要請を受けての登壇です。
「内陸空港は騒音被害が大きいのは承知の上、だから経済効果はそれ以上に地域に与えなくてはならない。しかし、過去の空港闘争の歴史が閉ざされた空港にしてしまっている。働く側からみて働きやすい空港づくりなど、経済波及効果を地域に広げることが重要。」と持論を述べました。
http://www.3am.co.jp/article/450427409.html

最後は航空会社(LCC)役員の方で、「カーフュー短縮になれば利用しやすいダイヤにすることができ、低運賃を提供することができる、地元にメリットがあってこそ、ここで事業する意味がある。」として、新規路線の開設など運航計画の幅が大きくなることを説明されました。
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有志の会 山崎会長

まとめとして橋本教授が次のように総括しています。
「アジアのハブ空港ではカーフューが設定されているのは成田空港だけ、ハンデになっている。これが短縮する方向に向かえば大きなアピールとなり、空港の魅力度が向上することは間違いない。」
「一方で空港の進化によって住民が迷惑を被ってはならない。知恵を出し合い、折り合うところを見つけ出していく共存共栄のプロセスの一歩として今日の会議を位置付けたい。」
そのあとの質疑応答の中で会場の住民の方々から次のような発言があったので紹介します。

・騒音は煩わしいけど暮らしやすい街を目指すべきだ、保育園や老人ホームの無料化など、やってやれないはずはない、空港会社、県、国に主張していくべきだ。

・成田空港は飛行機が飛ぶだけの場所ではない。食事や買い物を楽しむエネルギーに満ちた場所だ
「今日は空港に行って温泉にでも入って飛行機でもゆっくり見るか。」など

※カーフューで最近感じること。
羽田は24時間空港、羽田の国際線拡充が進めば進むほど成田が淋しくなっていくように感じています。
海外で活躍したスポーツ選手の凱旋帰国はほとんど羽田、最近は有名人が成田に降りてきませんね。