神頼み経営?鎮守の森再生計画
- 2024年2月10日
当社は長い間、成田市内にある神社の店子(たなこ)として神様に守って貰っておりましたが、芝山に移転する際も現業部隊は神社のお隣に事務所を構えました。
当社がこれまで50年以上も事業を継続できたのは、実は神様に選ばれし企業、神頼み経営だからなのです!
(本当はお客様と社員のお陰です!)
2019年9月、コロナ直前、オリンピックムードが日本中を包んでいたとき、台風15号(房総半島台風)はやってきました。
千葉県の手入れのされていない杉林はひとたまりもなく、広い地域で倒木が発生して電柱をなぎ倒し、当社でも10日間の停電に合いました。
お隣の春日神社も例外ではなく、多くの木が倒れて駐車場に停めてあった車にも被害が出る始末。屋根を葺き替えたばかりの神殿に被害が無かったのは不幸中の幸いでした。
千葉県の手入れのされていない杉林はひとたまりもなく、広い地域で倒木が発生して電柱をなぎ倒し、当社でも10日間の停電に合いました。
お隣の春日神社も例外ではなく、多くの木が倒れて駐車場に停めてあった車にも被害が出る始末。屋根を葺き替えたばかりの神殿に被害が無かったのは不幸中の幸いでした。
その後、神社総代で話し合い、自分たちの代で鎮守の森を再生させようと言うことになりましたが、現実はそう簡単ではありません。先ずは山の片付け、台風で倒れた木は幾重に折り重なっていて、これをどかすにはあれをどかして、その前にあれをこう切って・・・。まるでパズルです。神社会計にも余裕がないので総代の有志達がコツコツと片付けをして、一昨年、大型重機が入れるようにしてから業者に伐採して貰いました。
そして、今年、いよいよ植林です。
森林関係の補助金を貰っている都合上、180本以上植えなくてはなりません。
高齢化が進んでいる神社総代には荷が重い・・・。
そうだ、植林なんて滅多に出来る経験じゃないんだから、子どもたちに手伝って貰おう!とロータリークラブに相談したところ成田の高校が引き受けてくれました。
森林関係の補助金を貰っている都合上、180本以上植えなくてはなりません。
高齢化が進んでいる神社総代には荷が重い・・・。
そうだ、植林なんて滅多に出来る経験じゃないんだから、子どもたちに手伝って貰おう!とロータリークラブに相談したところ成田の高校が引き受けてくれました。
2月10日、集まった子どもたちは大型バス2台に分乗した84人!
当社の従業員用ラウンジには収まり切らず、立ち見で指導員から環境に関する講義を受けていました。
講義が終わるといよいよ植林。
指導はロータリークラブ会員のプロの造園屋さん。
5人1組の班を作ったら穴を掘って苗木を置いて、土と水を掛けて完了。
指導はロータリークラブ会員のプロの造園屋さん。
5人1組の班を作ったら穴を掘って苗木を置いて、土と水を掛けて完了。
簡単そうですがピカピカの長靴を履いている子どもたちは土に触ったことがない子も多いのでは?
15センチ程度の深さの穴掘りでもなかなか簡単には行きません。水をどれだけ掛ければ良いか、肥料をどれだけ与えれば良いか・・・なにもかもが初めての経験でしょう。
慎重にじっくり取り組むグループ、適当にちゃっちゃと済ませるグループ、人によって全然違うんだなぁと感じました。
ワイワイガヤガヤ、それでも小1時間で作業は無事完了。
ワイワイガヤガヤ、それでも小1時間で作業は無事完了。
この様子をずっと見ていた長老がつぶやきました。
「この神社は戦争に行く若者たちを送り出す場所だったんだ。あの頃は大勢の若者が集まり賑やかだったろうが、神様も複雑だったんじゃなかろうか。今日は久しぶりに大勢の元気な子供達が集まってくれて神様も喜んでいるに違いない。」
「この神社は戦争に行く若者たちを送り出す場所だったんだ。あの頃は大勢の若者が集まり賑やかだったろうが、神様も複雑だったんじゃなかろうか。今日は久しぶりに大勢の元気な子供達が集まってくれて神様も喜んでいるに違いない。」
子どもたちが植えた木は桜や楓、銀杏、楠木・・・30センチ足らずの苗木は彼らが成人する頃には身長を越え、彼らが家庭を持つ頃には花見や紅葉が楽しめるでしょう。
家族で春日神社を訪れて
「このモミジはお父さんが高校の時に植えたんだよ」
「えー、パパ凄いね!、僕も木を植えたいよ!」
家族で春日神社を訪れて
「このモミジはお父さんが高校の時に植えたんだよ」
「えー、パパ凄いね!、僕も木を植えたいよ!」
そんな未来を神様も願っている事でしょう。