博士になりました!
- 2024年9月28日
このブログでは何度もご紹介しております、温泉とガス。
改めて簡単に説明しますと、
私達の暮らしている地中深くには、千葉県を中心に1都4県にまたがって広がる南関東ガス田という日本最大の水溶性天然ガス田が広がっています。
その埋蔵量は7,360億㎥。国内で確認されている天然ガス埋蔵量の9割を占めます。中でも茂原地区は汲み上げた水に含まれるガスの割合が高いのが特徴で多くのガス関連の企業が頑張っているのです。
ご当地検定「もばら検定ガス博士」は茂原市のガスのPRを目的に開催。ガスのことだけではなく茂原の歴史や文化、自然なども学びます。
1年目は2日間講習と現場視察、最後に難しぃぃぃぃ試験に合格した者が修士号に合格、その後研究論文と発表が認められれば博士号が授与されます。
昨年、筆者とサステナビリティ推進室長の2名が修士となり、そして今年見事に博士になれました!!(パチパチ)
今回の研究テーマは温泉ガス利用に関して。
ガス井戸と温泉井戸は基本的に同じですが、目的によってそれぞれの呼び方は異なります。
ガス井戸の場合は天然ガスとかん水、温泉井戸の場合は温泉水と温泉付随ガス。
温泉付随ガス=天然ガスですから、使わなきゃ損。だけじゃなく、使わないで大気中に放散されると二酸化炭素の30倍もの温室効果があります。
もし、千葉県条例のMAXで温泉を汲み上げたとすると、毎日100kgのメタンガスを大気中に放出。
この時の温室効果は二酸化炭素換算で3t(3,000kg)。(ChatGPT調べ)
人を1キロ移動させるのにガソリン車は130g放出するらしいので、23,000km相当。つまり、車で札幌から鹿児島までを10往復するのと同じだけの温室効果ガスを毎日垂れ流しておりました。
ゴメンナサイ。
問題は、南関東ガス田にある温泉施設の殆どは、この様にガスを大気放散している事。
仮に100箇所あったとしたらこの100倍の悪影響が・・・・怖いですねぇ。
皆さんが好燃費の車に乗ったり、アイドリングストップなんて努力も一発で吹き飛んでしまいます。
しかし、政治家もマスコミも誰もこの件に触れてない。
千葉県だけの局所的な問題だから?ガスを使うとガス屋さんの売上が落ちちゃうから?
でも、地球が温暖化して損をするのは全人類なんですけど・・・。
私達は頑張って温泉付随ガスを使えるようなりました。しかし、こんな苦労は私達だけで十分です。
誰かこの不合理極まりない運用を解決して下さい!
捨てればゴミ、使えば資源
こんな研究発表で博士になりました。
それぞれの施設が、自分の温泉付随ガスを簡単に使えるようになるまで、頑張って発信して行きます!
ちなみに、ガス博士の初仕事として、テレビに出演することになりました。
10月9日夕方にNHKで生放送だそうです(恥ずかしーーーー)
平日午後、暇な方はご覧下さい(笑)