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浪江町表敬訪問

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成田商工会議所のメンバーとして浪江町へ表敬訪問に行ってきました。
成田市には多くの方が一時避難されており、市を上げて浪江町の復興を支援しているのです。

浪江町は福島第1原発の北側に位置し、風向きの関係で放射能の影響を多く受けた町です。

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(副会頭が職員の方へご挨拶)

一行は、まず二本松の仮庁舎に立ち寄った後、国道で浪江町に向かいました。
道中はのどかな田園風景が広がり、洗濯物を干したり、田植えの準備をしている人達をたくさん見かけました。

ところが、山道を走っていると突然検問が現れます。
厳しい検問を過ぎると、雰囲気は一変します。
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(事前に申請してあっても一人づつ本人確認をします)

景色はのどかなままですが、住民がいないのです。
新築した家や学校、歴史ある旧家、どこにでもある普通の町並みに人が全くいません。

マスクをつけた除染作業員達だけの世界。
重機やダンプが行き交い、作業員が黙々と土や草を袋に詰めています。
その袋は莫大な量になり、至る所に積み上げられていました。

どこまでも続く山や田んぼ。
その作業は永遠に続くのではないかと思ってしまうほど、気の遠くなる作業です。

山を降りて市街地に入ると地震の爪痕はあちこちに見られます。
放射能の影響で手がつけられないのです。
地震の年、ボランティアで石巻や仙台空港の惨状は現地で見ていましたが、浪江町は時間が止まったように当時のままです。

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(トイレ清掃点検表も3月11日で終わっています)

石巻では多くのボランティア達があちこちで被災した人達の手伝いをして活気がありました。
瓦礫の撤去や海水を被った家具を乾かしたりと、自分たちにも出来る事はたくさんありました。

しかし、ここは違います。
人気のない街はさながら不気味な映画のワンシーンのようでした。

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地震や津波は自然現象です。
人類ははるか昔から、幾度と無く自然に打ちのめされ、そして立ち直ってきました。
東日本は今回の大地震からも着実に立ち直りつつあります。
浪江町の復興はこれからですが、町を残す為に頑張っている皆さんを応援します。

もし、放射能なかったら・・・・。
子孫に安全な環境を残すことは、今を生きている人達の最低限の義務なのではないでしょうか。
私達が出来る事を考えましょう。

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(街中、至る所に線量計が設置してあります)